1)乾燥チャンバーに真空ポンプを直結した事例
乾燥対象試料を入れる部屋(乾燥チャンバー)だけ販売されています。これにオイル回転式真空ポンプを繋いで乾燥させると、真空ポンプのオイルに水が溜まって、すぐにポンプが壊れてしまいます。
2)乾燥チャンバーと、別売のコールドトラップを細い真空チューブで繋ぎ、その後に真空ポンプを接続した事例
試料から消化した水蒸気は細い真空チューブ内で一部が再凝結し、水蒸気がコールドトラップまで到達するまでの道のりと抵抗が大きいため、乾燥チャンバー内の水蒸気が効率よく減っていきません。そのため、試料から消化する水分子の拡散が阻害され、乾燥時間が長くなってしまいます。
対策
乾燥チャンバーとコールドトラップはなるべく近くにある方が乾燥が早い。乾燥チャンバーとコールドトラップが別売りで、これを真空チューブで繋ぐ場合には、なるべく双方の装置の距離を短くする。短い乾燥時間をご希望の場合は、乾燥チャンバーとコールドチャンバーが一体型の真空凍結乾燥機をご購入ください。(^ ^)