原液をフリーズドライ処理前に濃縮できれば生産性倍増、製造コスト半減!〜ジュース、珈琲などの場合

フリーズドライ装置(凍結乾燥機)はその生産能力はフリーズドライ装置に搭載している冷凍機のパワーに完全に依存します。従って、1回に乾燥できる試料はその装置ごとに最大容量が決まっています。これはその重量というより、水分量です。たとえば100%搾りたてジュースをフリーズドライしたとします。もし、この濃度が2倍濃い濃縮タイプだと、生産量は倍になります。味噌汁もそのままフリーズドライすると蒸発させる水分量が多いので、2〜3倍濃い味噌汁を作ってフリーズドライすると、そのままの濃度の時よりも生産性が2〜3倍に向上します。ということは、利益も倍以上になるということになります。

真空凍結乾燥法は水分を飛ばすために全エネルギーを使います。これに電気をや時間を使っています。もし、試料を水で倍に薄めてフリーズドライ乾燥させたら、加えた水の分だけ損します。しかし、糖分が20%をこえる食材では、どうしても糖分濃度を20%より下げてからでないとうまくカラカラのフリーズドライが完成しません。その場合には水を加えて希釈するしかありません。

ジュースなどは一旦凍らしてシャーベット状態にし、氷が溶けてしまう前に濃い液体だけを吸い取る方法で濃縮液を得ることもできます。凍ったオレンジジュースなど、飲んだことありませんか?最初は濃く、あとは氷水になっていますよね?氷が溶ける最初のほうだけ濃縮液が出てきます。

そのほかの方法として逆浸透膜(RO膜)を使った方法があり、牛乳などを濃縮したりするときに使用されています。

先に濃縮しておくと、フリーズドライで飛ばす水分量が少なくなり、生産性が大幅に向上します。

一度、濃縮できないかも考えてみてください。利益率や装置の減価償却期間短縮に必ずや寄与します。(^ ^)

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