フリーズドライ装置の冷凍機の寿命はどんな感じ?中古の機械は買っても大丈夫?

いや、大丈夫ではないです。というのは、冷凍機には寿命があるためです。

冷凍機の冷媒には一緒に潤滑油が入っていて、これが圧縮機の中にも入って潤滑しています。冷媒が通る配管中には細かいデブリや金属粉を取り除くフィルターがあり、これで液体の冷媒を綺麗にして圧縮機に送ります。圧縮機はレシプロエンジンと同じような構造のものや、スクロース式などありますが、金属と金属の接触面があって、その摩擦を緩和するために、冷媒中の潤滑油が働きます。この油はガスの種類によって相性があり、様々なタイプがあります。潤滑油は液体の冷媒とともに移動し、冷媒が帰化するところまではついていきません。この油は気化したガスを圧縮して液体になると、また潤滑油と一緒になって機能します。この潤滑油は高温にも晒されているため、年月を経るとサラサラだったものがドロドロになります。これが細い配管のところで詰まったり、フィルターを詰まらせたりします。

家庭用の冷蔵庫はコンプレッサー(圧縮機)がたまにしか動いていませんが、フリーズドライ装置(凍結乾燥機)ではコンプレッサーが運転中は稼働しっぱなしなので、家庭用冷凍冷蔵庫よりも寿命は早く訪れます。とはいうものの、3〜5年で中の潤滑油を取り出して交換したり、フィルターをこうかんしたりすることで、冷凍圧縮機は長く使うことが可能です。冷凍機は使いっぱなしではなく、途中でメンテナンスすることが推奨されます。冷凍機自体が交換を必要とするのは、通常はまだ先の話となります。

ということで、5年落ちのフリーズドライ装置が中古で出ていたら、あなたは何に注意して購入しますか?先日、10年落ちの中型フリーズドライが販売されていましたが、フロンガスがもう使えないものでしたし、コンプレッサーもそろそろかなと考え、スルーしました(╹◡╹)

私だったら3年落ちまでは買うかなー。でも、プロの視点としては、なんで売りに出ているのか気になります。

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